私たちの想い

ニッポンの
おてほん

日本には、全国に伝統技術があります。
いずれも、各地の気候・風土からなる
自然の素材を手に、
暮らしのなかで磨き抜いてきたもの。

今やぜいたくとも言えるこれらの手仕事を
オリムは、今治の織物技術を活かし、
ふたたび暮らしに取り入れたいと考えました。

なぜって?
そこには、日本の「おてほん」になる姿勢が、
いくつも詰まっているように思えるからです。

伝統技術伝統技術

伝統をもっと暮らしの近くに

伝統技術と、
今治の織物の出会い。

数百年前から受け継がれてきた伝統技術には、
各地域の自然と暮らし、それにものづくりや仕事への
洗練された姿勢も含まれているのではないでしょうか。

そこにはきっと、
今の日本にとっても「おてほん」になるものがあるはず。
何よりその品質は、
暮らしの上質な心地よさにもつながります。

しかし現在、着物など一部の特別な商品を除いて、
伝統技術にふれる機会はほとんどなくなりつつあります。

自らも今治の伝統技術を受け継ぐオリムは、考えました。
自社の織物と、各地の伝統技術を組み合わせて
「もっと暮らしに近い
『伝統的ものづくり』に取り組もう」と。

今治

タオルからつぎの織物へ

今治の恵みを一身に受けた、
マフラーやストールを。

美しい森が育むきよらかな水、
それに太陽からのあたたかな恵み。
織物にふさわしい条件がそろった
この今治の地から、
オリムは製品を送り届けています。

吸水性、使用時・洗濯時の耐久性など、
今治タオル工業組合が定める
さまざまな品質基準をクリアした
「今治タオルブランド」認定製品を
手がけてきた経験をもとに、
マフラーやストールなどを中心に、
暮らしに寄り添う製品を開発し続けています。

天然素材

今治の技術と新素材が出会うとき

細番手で長尺のエジプト綿など、
素材にも繊細さを追求。

数百年磨き抜かれてきた
伝統技術に見合う織物をつくるためには、
当然、素材にもこだわりがなくてはいけません。
オリムでは、肌触りの良さをかなえる天然素材を
厳選しています。

たとえば本藍染ストール、
泥染ストールに用いているのは、
世界三大高級綿のひとつである「エジプト綿」。
今治タオルでは使うことのなかった、
繊維が長く細番手の素材によって、
極限まで繊細な肌触りと光沢のある質感を
表現しています。

織り機と職人

織るのは機械操るのは技

オリジナリティの高い織り機と、
熟練の職人技の融合。

オリムの機織り工場には、
それぞれに個性を備えた
織り機が並んでいます。

なかには、肌触りの良いストールを追求するため
糸の太さ・密度・織組織などにこだわり、
何度も試作を繰り返し、
4年がかりで織機を改良したものも。

機械だけではありません。
糸を織り機にかける際には、
長さや張力を整える”整経”と呼ばれる
熟練の職人技が求められる工程があります。
オリムの工場では、
創業以来培われてきた技術を受け継ぐ職人が、
今日も織り機と向き合っています。